ひとり言 2023.04.12
五芒星とは、陰陽道の基本概念となる陰陽五行説、木・火・土・金・水の五つの元素の働きの「相克」を表現したものであり、あらゆる魔除けの護符として使われています。また五芒星は、終わることのない無限の循環、永遠の繁栄を意味しているようです。この護符が置かれると、「魔」が入り込んでも、「魔」はその中に捕らえられて、永遠に外に出られないことになるそうです。六芒星が天空=「大宇宙」を意味するのに対し、五芒星は人間=「小宇宙」を意味します。自然界において人間の身体の構造や手足の指も含めて「5」という数字、五芒星、五角形は生命体を象徴し、古代から五芒星は「動きと力と知恵のシンボル」と言われています。また五角形は、日本の密教、修験道や西洋魔術においても共通で、魔を祓ったり、場を浄化したり、パワーを発揮するときに使用されてきました。平安時代に五芒星の力を見抜いて、実践したのが安倍晴明です。彼はこれを用いて、天体観測や歴の作成などの科学者としての側面と式神を操り呪術目的に使用した側面とを、器用に使いこなしていたようです。時代は分離⇒調和⇒融合に向けて動き出しています。そのために、秘められた真実も明るみになっていくでしょう。