思うこと 2023.03.02
今日は久しぶりに酒場を放浪しようと思います。そこで何とか見つけた店の名は、知る人ぞ知る焼き鳥の名店「丸十」です。何故かここは、覚悟を必要とする店のようです。その理由としては、店内はこじんまりとしていながら、落ち着いたレトロな雰囲気が広がっているのですが、如何せん大将の癖が強いのです。生ビールは、基本セルフで注がないといけない上、「酔うとマスターは焼鳥が焼けなくなります」という文言が、堂々とメニューに書かれているのです。つまり大将の状態によって、焼いてもらえないことがあるようです。しかしながら、このアクが強い大将の焼く焼鳥が、お手頃価格の絶品料理だったのです。まずはこだわりの3種のたれです。ニラしょうゆ、ニンニクみそ、柚子胡椒ポン酢が大将の焼いたジューシーさに絶妙な旨味を加え、砂肝、ねぎま、ぼんちりと、どれを取っても客の胃袋を決して飽きさせません。話が飛んで最後に何故かパティシエ風の店員が登場して来るのですが、その手にはティラミスが、、これも日本酒にピッタリ合うはずです。例え演出があっても、それを酒のあてにしながら大将の見ている前では、吉田類も美味しそうにすすって飲むよりほかないようです。ノスタルジーな世界観に浸るにも、素敵な大将と絶品焼鳥に出会うにも、時には特攻する勇気が必要になるのです。