思うこと 2024.07.26
これは世界的に有名な哲学者が、「日本の文化」についての講義の最中に引用された言葉です。開口一番、とにかく日本人の精神文化は、他に類を見ないぐらい、特殊で優れていると称賛します。一つ目の理由として、大陸からやって来た文化を素直に受け入れ、それを日本で根付いていた文化とうまく融合させて、新たに独自の文化に作り変えてしまう精神文化について話されます。これは決して他国の文化をコピーしたのではなく、他国の文化と自国の文化を融合させて進化を遂げた、まさにオリジナルの文化だと力説されます。具体例として茶道や剣道を上げながら説明をしています。二つ目の理由として日本神話を上げています。世界中にある神話とも親和性を保ちながら、日本神話はストーリーとして逸脱していると絶賛されます。そして何よりも凄いのは、神話は日本人の生活様式の一部であり、神話と日常生活が決して分断されないことに驚きを持って話されます。この神話と生活が一体となっている文化は日本だけだそうです。最後に「和を以て貴しとなす」という精神文化を称賛します。その原点が縄文時代の日本人にあるというのです。つまり言葉(言霊)の力を使って、話し合い協力関係を築いて国をまとめていた時代があったのです。縄文人は一万年以上も争いがない平和な時代が続いていたという歴史は、日本だけであり、縄文人のライフスタイルから学ぶべきという理由から、この博士はこの時代の日本を「縄文文明」と敬意をもって表現されていました。そしてこの縄文文明の叡智が詰まっているのが、古代出雲の力なのです。