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思うこと 2024.10.15

ナカノカズオのソールアートの世界 その1

昨日は大先達の「小鶴さんの本」を持参して、県立美術館に行って参りました。約1年ぶりの再会です。とても奥ゆかしく華のある奥様が笑顔で出迎えてくれます。まず僕のことを覚えていてくれたことに感謝です。その後、ナカノ氏が食事を終えて帰って来ます。まずは1年前の酒席にていろいろ談義したことのお礼と大先達の言付けを申し上げ、ゼロ磁場の歴史を簡単に説明した後、資料を手渡しました。さー作品を見学してみましょう。ナカノ氏の作品は言霊とデジタルアート(絵)の融合です。何気ない日常の中に、アートならではの神秘的で無限の広がりを見出し、見る側の内なる気付きを促すという愛のある伝道師的な作品です。一見すると作者の優しさや思いやりが奏でる癒しと幸福の詰まった世界観のように見えますが、そこには作者の揺るぎない思想信念がしっかりと根付いているからこそ、見る側に自由な開放感を持たせつつ、誰もが安心して対峙できる作品となっています。それはナカノ氏の柔和な表情の中に潜んでいる鋭利な刃物ような視線を感じることで、彼の真実を探っていこうと思います。私のこの作品の見方は、まず絵の横にある言霊(詩)を読んでから、絵を観てメッセージを感じ取るやり方です。ですから彼の言霊が私に響いて来なかったら、絵から来る感動も今一つとなってしまいます。それで見ていくと、ある違和感が生じたので、ナカノ氏に質問を投げかけます。そのやり取りはこんな感じです。「ナカノさん、前回も聞いたんですけど、この作品はまず言霊が生まれて、その後にその言霊に合った絵が誕生するという仕組みでしたよね」するとナカノ氏は「今は大概、絵が最初で後に言葉ができる」と仰ります。これは芸術家ではない私には、到底理解できない境地ですが、全体的に今回の個展の方が、動きがあって華やかで、力強さを感じることが出来ました。今回紹介する絵(デジタルアート)は太陽をモチーフにしたものです。ナカノ氏曰く、大変な難産だったそうです。何回も繰り返し完成するのに半年かかったそうです。理由を問うと太陽の光を七色で表現したため、難産になったようです。私も思わず太陽の光というより、近くで見たら太陽の光が花びらのように見えたことを伝えると、苦笑いをされました。しかしこの後も私の容赦ない質問攻めは本格的に始まっていくのです。全てはナカノ氏の真実を探るためなのです。話が長くなったので、ここでいったん切ります。最後にこの作品の言霊の一部抜粋して紹介します。「ふと甦る幼き頃の原風景 無邪気で朗らかな開放感 あの頃 心の太陽は輝いていた 曇りひとつない透明な心だった」

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