ゼロ磁場 2024.11.11
ゼロ磁場の護摩祈禱が14:00開始というだけで、この護摩が大変厳かで特別なことを物語っています。ゼロ磁場20年の歴史の集大成として、最後の5年余りに関わらせていただきましたが、この日のために遠方からお越し下さった山伏の皆様、千羽鶴を折って下さった皆様、ゼロ磁場有志の皆様に心より感謝申し上げます。何よりも小鶴様の400年もの思いを一身に受け止め、その御霊を命懸けで弔い、松江の発展のためにご尽力されてきた幸野大先達に一番の敬意を払いたいと思います。そしてゼロ磁場有志の一人として私自身参加できたことを大変誇りに思います。肝心の天気の方は、何とか持ちこたえて下さり、ゼロ磁場の炎は盛大に、気品に満ちた過去最大級のものとなりました。一番の見せ場は、山伏の皆様の命懸けのご祈禱の後、小鶴様が当時歌っていただろうとされる盆歌に、歌の千日行をされた井上先達が独自の節まわしで見事に歌い上げたシーンです。その時の護摩の炎が、艶やかな光沢のある輝きを放っていて、あたかも小鶴様の情念が乗り移ったかのようでした。最後に感極まりながら、「これからは松江の人もコハダ(コノシロ)を美味しく食べれるようになります」と仰る大先達のお姿は、小鶴様の涙とまるで同化しているようでした。これから出雲国松江の歴史の霊的な和解が始まり、日本内部から対立から調和への移行が本格化することを願います。