ゼロ磁場 2025.11.03
この日は今年最後の護摩祭りなので、いつも以上に大先達の氣合いがこもっているようです。当然山中なので肌寒く感じるのですが、そよ風が心地良く通り過ぎていきます。今までのような豪快な護摩の焔ではないのですが、愛と誠がこもった美しい焔です。まるでこの場にいる皆様の心を反映しているかのようです。またこの日は珍しい訪問者に、大先達が丁寧に対応されていたのですが、お互いが要領を得ていないように感じたので、助け舟のつもりで大先達の意図を翻訳してお伝えしたのですが、私も大先達の意図を理解していなかったようで、却ってさらに混乱を招きます。それで後日、佐藤さん(神魂神社の総代)が仲介するようなので、安心しました。ただこの時の大先達との会話の中で、ここ(ゼロ磁場)は、スサノオとアマテラスの聖地であると、まず最初に説明されていたことが印象深かったです。それは先祖の因縁的なご相談の場合、そもそも護摩祭り自体が修験道であるので、それならゼロ磁場の本尊である大日如来や不動明王を最初に伝えた方が自然に思えたからです。ただこれもゼロ磁場の進化だと思いたいです。2022年の12月の護摩祭りから、祭壇に草薙剣が祀られるようになりました。この草薙剣はスサノオの力を地上に呼び覚まし、天上界の天岩戸を貫いて、地上界と天上界を結ぶ強固な架け橋となるという、祈りがこもった神話です。その意図はもう一度「魂に生きる」(大和魂)時代を現世に取り戻すことにあります。今の日本は、日本人の魂が完全に滅んでいくのか、または本当に目覚めていくのか、重要な分岐点に立たされているように思っています。