三島由紀夫 2022.11.25
今日は三島由紀夫の命日であることを、すっかり忘れていたのですが、ユーチューブで没後52年の追悼式が行われているのを知り、今そこで行われている講演を見ることにしました。講演の内容は、三島由紀夫と石原慎太郎との関係性から、文学的共通点と政治的相違点などについて話をされています。元々、三島さんは石原慎太郎の文学的センスに惚れ込んでおり、特に「太陽の季節」を高く評価していたそうです。しかし政治的思想は、真逆で二人が最後に対談したときのテーマが、「守るべき価値について」ですが、三島さんの何を一番に守るべきか?という問いかけに対して、石原慎太郎は、人間の根源的な「自由」と答えます。三島さんは、その考えは西洋的だねと言い、自らの一番に守るべきものとは「三種の神器」と答えます。そもそも石原慎太郎は、天皇制を軽視しているので、三島さんと国体論について話しても、嚙み合う訳がないのです。三島さんの思想は、言わずもがななのですが、天皇と言わずに「三種の神器」と言った事が、印象に残りました。三島さんは生前、政治家石原慎太郎をよく批判していたそうですが、石原慎太郎も三島さんの没後に三島さんを批判した本を出版しています。その本は、散々三島さんを批判しながら、最後には、あなたが今生きていればという風に、名残惜しんだ内容だったそうです。ただ私は、あの時、石原慎太郎と川端康成は、直ぐに駆けつけたのですが、川端康成は見たのに、石原慎太郎は怖くて三島さんの生首を見れなかった態度が、どうしても引っかってしまいます。