ひとり言 2023.01.21
これは大先達の生き様を見て、私がよく考えるテーマです。人は輪廻転生をよく語り、生まれ変わりを信じているようですが、確かに「魂」の存在を考えると、生まれ変わりがあった方が都合が良いです。しかし例え生まれ変わりがあったとしても、断言します、人生は一度きりです。私は、この前初めて宝石参道を歩く大先達と出会い、快く道を譲っていただき、難なく追い抜くことが出来たのですが、追い抜こうとするまさにその瞬間、「老いと進化」というテーマが頭をよぎったのです。人間は平等に皆老いて死んでいきます。しかし死ぬその時まで、成長・再生・進化が可能なのです。大先達が老いと向かい合いながら、一歩一歩前進するお姿は大変神々しいです。しかし私も歩みを止めることは出来ません。ある種の罪悪感に苛まれながらも、私も真理を探究する求道者なのだと、己に言い聞かせながら、大先達を追い抜いてしまったのです。振り返れば、人を美しく映すテラヘルツ波が、宝石参道一面に降り注いでいたのです。そして最後まで歩き切った者のみが、新たな扉に出会えるのです。