ひとり言 2025.01.14
今日、幸野大先達の家へ新年の挨拶をして参りました。思えば、昨年末の妖怪との壮絶な戦いの後、電話をいただいていたのですが、大先達の声が今まで聞いたことがないくらい弱々しい声だったので、私も大変ショックを受けていたので、それ以来だったのです。まず「こうの陶器屋」に到着し、私はインターホンを鳴らします。それから1分位経過した頃、いつものようにまず奥様が若干、不機嫌気味に応対され一瞬の沈黙の後、私のことが分かり満面の笑みで迎え入れてくださいます。幸いにも大先達はご無事で、私は台所から入っていき、無事に面会することが叶ったのです。時間にすると15分位でしょうか、まぁ内容の濃い話をさせていただきました。詳しい内容は大先達の意向で話せませんが、壮絶な戦いによる肉体の代償は明確に存在しますが、大先達の凄い目力で繰り出すその声は、まさに天命に身を捧げた者しか到達できぬ、魂の叫びそのものだったのです。つまり肉体はボロボロでも、魂はさらに精悍になり大先達はまた、新たな境地を開拓したようです。これは理屈では到底表現できません。まさに命を懸けた「気合」を90歳の男に、今まざまざと魅せられているのです。帰りがけ、私の心が途轍もなく満たされていることに気づくと、松江の空が一面、光り輝いているように見えたのです。