思うこと 2022.11.08
先日、NHK特集で放送されていたのを、思い出しながら文章を書いています。要するに植物同士でメッセージ物質を放ち合い、人間同様に会話しながら、この地球上で共存共生を目指して生きているという話です。ある植物の葉っぱに虫が付いたら、グルタミン酸が反応して「今、虫に食べられている」というカルシウムイオンのメッセージ物質を放ち、それを受け取った他の葉っぱから、その虫にとって有害な物質を生成し、自らを防御するというのです。グルタミン酸からの一連の仕組みは、人間の体の場合と大変似ているそうです。同様に植物と動物にも、このようなコミュニケーションが成立しており、その例としてヤナギの木とてんとう虫の関係が存在します。ヤナギの葉っぱにヤナギルリハムシの幼虫がいると、「今、ヤナギルリハムシの幼虫がいる」というメッセージ物質を、てんとう虫に送るのです。そうする事で、視力0,01以下のてんとう虫でも、無事にエサを見つけることができ、それにありつけるのです。こうして植物と虫は、共存共生をはかりながら、長い年月をかけて共進化してきたらしいです。最後は植物の話ですが、植物同士の根っこの部分から菌糸のネットワークが構築されていて、光合成のによる栄養格差を、互いに補い合い助け合いながら共生しているという話です。しかも異種の植物同士でも関係なく共生するということでした。今も人類全体が直面している危機も、植物が絶えず我々人間の見本となっていた事や、それを植物が伝えようとしていたにも関わらず、人間がそれに気づけなかったことが、原因の一つになっているのかも、しれないのです。