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思うこと 2024.01.16

1枚の写真

この写真は、1972年6月8日、南ベトナムの農村からナパーム弾に追われて、逃げている少女ですが、その少女とその写真を撮ったカメラマンとの物語です。ただこの少女は、ナパーム弾の火力によって衣服は完全に焼け落ち、全身焼きただれています。カメラマンは、写真を撮った後、直ぐに少女を助けようとします。取り敢えず全身に水をかけ、水分補給を与えます。しかし少女は間もなく意識を失ってしまいます。カメラマンは直ぐに医療施設に少女を運ぶのですが、「どうせすぐ死ぬ」と言われ、満足な治療を受けられません。そこで火傷専門の医療施設に入院させようとするのですが、同じ理由で受け入れてもらえません。後に分かったのですが、ナパーム弾は南ベトナム軍の誤爆だったのです。そこでカメラマンは南ベトナム政府に掛け合って、誤爆の責任を問いただして、何とかちゃんとした医療施設に、少女を入院させることに成功します。そして少女は生々しい痕跡を残しながらも、奇跡的に回復していったのです。後にこの写真が、ベトナム戦争の終息を早めたと、世界から称賛を受けることになります。2人はこの後何度も再会し、今も良好な関係を継続しているようです。やがて少女は大人になり、カナダに亡命しますが理由としては、母国にいると「反米の象徴」として扱われるのだそうです。最後に多くの苦難を乗り越え、平和の祭典で元氣にこう述べます。私でも「世界平和」と「ゆるす力」が出来るのです。だから皆さんも出来るでしょう!

 

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