思うこと 2022.06.21
免疫細胞の暴走により、健康な細胞を傷つけることで起こる難病の特集をTVで見ました。免疫細胞の暴走は誰でも起こりうることで、それをいかに制御しているのかという実体を明るみにしていこうという内容でした。驚いたのは、脳の意志伝達と関係なく臓器同士でコミュニケーションを取り合いながら、生命維持に努めているということです。腸だけが、臓器以外に腸内細菌とコミュニケーションを取っているということでした。そしてこの腸が免疫細胞の暴走を食い止める重要な役割を担っているということです。つまり体内で免疫細胞の暴走が発見されると、腸が反応して腸内細菌(17種類のクロストリジウム菌)を使って、暴走する免疫細胞に「落ち着いて」というようなメッセージ細胞を送って暴走を鎮めているという内容でした。この難病の患者さんの腸内細菌を調べた結果、クロストリジウム菌が著しく少なかったことが判明し、たどり着いた研究結果だったそうです。肉体の生命維持のために、臓器、腸内細菌や細胞レベルまで無限の意志の集合体が活躍しているという実体が存在していることに感動しました。個体としての肉体を存続させるためには、多くのキセキで成り立っているということを、改めて考えさせられました。この肉体の臓器に「少しでも長持ちしていただきたい」という感謝のメッセージを送らないと、しかし残念なことに毎日酒をひたすら食らう度に、そう考えるのです。