思うこと 2023.06.02
今巷(ちまた)を賑わしている話題です。超有名役者とその両親との心中事件です。非常に根深い事件ですので、「生まれ変わり」という視点から考えようと思います。その供述によると、生まれ変わって人生をやり直そうという内容が、この事件の深層にあるようです。そもそも「生まれ変わり」の概念は存在するかもしれないし、しないかもしれない言わば堂々巡りです。それを都合よく考えて、人生を一旦リセットしようというノリで自殺するなんて、正気の沙汰ではございません。福島中佐の例を上げると、部下を助けた後、周辺住民の被害を食い止めようと、人気のない里山に激突し殉職されました。しかしあの世が、この行為を自殺と認定したため、70年以上も事故現場で中佐の御霊は、もがき苦しんだといいます。幸いにも霊能者の仲介により、修験道の様式に則った中佐の供養祭が行われた事が、唯一の救いです。私にも近親者に自殺者がいますので実感として理解できます。例え「生まれ変わり」があったとしても、それは自分の人生を全うし、次の扉を開けた者しか、辿り着けない境地なのです。それはすなわち、今の人生とは先祖の歴史、魂の歴史に生かされたものであり、それを全うする事で、人類の歴史、宇宙の歴史の一部分になれるのです。