思うこと 2025.08.15
ゼロ磁場と縁のある歴史学者の磯田先生が司会を務める番組が「英雄たちの選択」です。時節柄、そこで特集されたのが松江市出身で医学博士の永井隆先生です。敬虔なカトリック教徒でもある永井先生の著書「長崎の鐘」は有名で、ご自身の長崎の原爆による被爆体験を元に書かれています。私は今までこの偉大な先人を知らなかったのですが、彼の残した功績は誠に偉大だったのです。そして彼の功績は全て原爆の中から生まれ集約されており、それを科学者と宗教家の視点に立って考察し、また純粋に医者の立場では原爆の被災者と命懸けで向き合い、その経験を元に己の命を未来に捧げたという、まさに43年という短い一生を完全燃焼させた稀代の傑物だと思います。まず科学者としての視点では、ずっと放射線医学を命懸けで研究しており、放射線が人類の未来へ有効活用されることを願い、研究に没頭していました。その結果、原子病(放射線による病)の一つである白血病にかかり、余命三年の体となります。その後に起こった悲劇がまさに長崎原爆投下による被災だったのです。それにより妻を失ったのですが、自らも被爆しながらも医者として、余命幾ばくも無い命を被災者と向き合い、原爆症の記録を後世に残すために全てを捧げたのです。これは何とも言えない不条理を感じざるを得ません。そしてもう一つの視点が宗教家の立場から発せられます。原子爆弾合同葬弔辞で彼は「世界大戦という人類の罪悪の償いとして、日本唯一の聖地浦上が犠牲の祭壇に屠られ燃やされるべき、よき子羊として選ばれたのでは無いでしょうか」と言い放ちます。当然この発言は所謂、歴史学者にとって許容できないものと思われます。しかし私は彼が残した表層の一部しか見ていないのですが、今の現世に生きる我々が、彼のような偉人と周波数を合わせ、心を時空を越え通わせることこそが、来たるべき霊性文明の幕開けだと思っています。次回は私なりの核抑止論を述べたいと思います。