「特攻隊」 2022.08.06
「特攻隊」を考えるにあたって大事なことは、特攻行為とは何なのかと、まず最初にしっかりと直視する必要があります。つまり歴史というのは、常に功績と罪があり、ある一面だけ見て正しいなどと、いやそれは間違っているなどと言っても意味がありません。要するに、それの功績と罪を明るみにし突き詰めていきながら、今の時代にあった価値観に落とし込んでいく作業をして、はじめて歴史を学んで今に生かすという行為に繋がっていくのです。だから、まず最初に「特攻隊」の持つネガティブな現実を冷静に分析できなければ、ポジティブな側面を明るみにすることは不可能です。もし「特攻隊」を理解しようとするならば、特攻隊員の土台となっている日本民族の誇りや愛国心を学ぼうとしなければ、「特攻隊」の真実には、到底辿り着けません。すなわち「特攻隊」の持っているドラマ性を、場当たり的な感動ストーリーとして捕らえてみても、全く意味がありません。もし「魂の不滅」という真理を信じて「特攻隊」の御魂に報いようと、今の時代に生かそうとするならば、まずは覚悟が必要です。その覚悟を持って実践していくと、やがてその真実が見えてくるでしょう。つづく