「特攻隊」 2022.08.16
この偉大なる「愛国の士」たちは、愛する家族、愛する人、愛する故郷を守るために過酷な死を受け入れ、散華されました。しかし命令され、それを受け入れた特攻行為は、純粋に死ぬことで目的が達成する行為であり、人によっては矛盾や葛藤が生じながらの決死の覚悟を必要としました。そして私は、「特攻隊」の真実に辿り着きたいが為、この命令された特攻行為を、真の特攻行為と区別しようと考えたのです。つまり命令された特攻行為を実行した特攻隊員は、お国のために殉職された偉大な「愛国の士」でありながら、今の時代の価値観を取り入れたなら「軍国主義の犠牲者」だったという意味合いも生じてくるのです。そこで真の特攻行為とは、何かと考えますと、純忠なる誠の心から発芽した純粋なる意志、この純粋なる意志から生まれた特攻行為を真の特攻行為と考えたいのです。そして、この真の特攻行為は所謂、殉教や狂信とは全く無縁であって、純忠や純誠から成り立っていたのです。まさにこの真の特攻行為を実行した特攻隊員を真の「特攻隊」と呼んでみたいのです。そして命令された特攻行為の道のりは、あれ程過酷で熾烈な光景に映っていたのですが、真の「特攻隊」の目には180度違った風景に映っていました。つづく