「特攻隊」 2022.09.09
天孫降臨には、二つの意味合いが共存しています。一つ目は、神がいる高次元の世界から現象界にご降臨されたことがもとで、神武東征が行われたことにあります。神武東征の本質は、肉体を有した神武天皇が、御自らの生き様を通して、我々日本民族に「八紘一宇」精神の本当の意味を伝えようとした行為だったのです。そして畏くも、その血の通ったお命を最大限に活用されて行われた神武東征とは、稲作技術を使い、それを広めるとともに、極力争いを避けて協力関係を勧めていきながら、大和統一を果たそうという試みだったのです。言い換えれば、お互いの違いを知りながら、大地のエネルギーをフル活用し極力平和的解決を目指そうとする、言わば日本民族の「和合」の精神の原点のようでもあったのです。そして大和統一を見事にやり遂げることで、我々の肉体に潜むDNAの中に「八紘一宇」精神の種のようなものを植え付けることに大成功したのです。そして軍国主義のではない、神武天皇の「八紘一宇」精神を己のDNAの中から呼び覚まし、それを見事に体現してみせたのが「特攻隊」だったのです。つづく